オンラインでのやりとりが増えてきた今、手書き文字は「個性」や「人柄」に触れられる数少ないツールとして大きな武器となります。字に苦手意識はあるけれども、練習する時間もない、という方におすすめなのが新発想の美文字本『簡単ルールで 突然、美文字が書ける』。字が苦手な人を長年指導してきた著者・萩原季実子さんが「字がうまく書けない理由」を研究し、少し変えるだけで飛躍的に字がうまく見えるポイントだけをルール化した本で、練習なしでも、誰でも、自分史上最高の「美文字」が書けるようになると話題です。この連載では、本書より、美文字のコツを紹介いたします。
慌てて書くと読み間違いしやすい字になる時は‥‥
丁寧に書くと、それなりにきれいな字が書けるけれども、急いで書くと下手な字になったり、読みにくくなったりするという人は実は結構多いです。
もちろん、ゆっくり丁寧に字を書く時間があればベストですが、実際は、急いで書かなければならない時もありますよね。
たとえば、電話の内容を大急ぎでメモしたり、出先のお店で宅配便の伝票を書いたり、オフィスで付箋メモを渡したり。
慌てて書くと字が崩れたり、読み間違いやすい字になる方も多いと思います。
すばやく書くには「つづけ字ルール」を知る
書き終わった字を見て後悔しないために、どうすればよいのでしょうか? ポイントは、すばやくきれいに書ける「つづけ字ルール」を知ることです。
冒頭のつづけ字ルール①をご覧ください。「二」「三」「川」のように線が2本以上ある漢字は、線をつなげて書きます。すると、字の形は美しいまま、つなげた分だけ時間を短縮できます。また、線が3本以上の場合は、すべての線をつなげてしまうとゴチャゴチャとした印象になるので、最後の2本だけつなげます。
次に、つづけ字ルール②では、ひらがなは、横から縦の流れをつなげて書きます。本書のルール14(P60)では、ひらがなはやわらかく次の線につながるように書くことをお伝えしています。この、つながりをそのまま書き表すだけで美しさを残しつつ、時間を省くことができるのです。
いずれにしても、本書のルールが基本です。まずはルールをふまえた美しい字の形や書き方を知り、その後、スピードをあげていくことをおすすめします。
★本記事は、萩原季実子著「簡単ルールで突然、美文字が書ける」の一部を抜粋し、編集・構成しなおしています。