そんな販促活動をする中でさらに商機が巡ってきたんです。伊藤忠商事の関連会社で食品卸大手の日本アクセスから声をかけてもらったんです。2022年7月と8月の2カ月間、独占販売契約を結ぶことができました。この勢いに乗じて家庭用の15個入り『東スポ餃子』も発売。日本アクセスは全国に取引先を数多く抱えている。『東スポ餃子』も『東スポからあげ』も、日本全国に大きく広がっていくと確信しています」

「餃子」「唐揚げ」に続く
新プロジェクトはポテチ

 餃子や唐揚げに続く「東スポ食シリーズ」第3弾として、2022年11月下旬にはポテトチップスの発売が決まった。その名も「東スポプロデュース ポテトチップス焼き鳥味」。このポテトチップスでコラボするのは、ヒット商品「ポテトチップス わさビーフ」などで知られる山芳製菓(本社・東京都板橋区)。商品名の通り、焼き鳥味のポテトチップスだという。今回はニンニクではなくタレ風味がマシマシなのだ。

 東スポの新しい食品の新事業の展開は一気呵成、実に素早い。「ポテトチップス焼き鳥味」は「東スポ餃子」、「東スポからあげ」が好調だったということで、その勢いに乗じているのだ。

「『東スポプロデュース ポテトチップス焼き鳥味』は、日本アクセスから提案をいただきました。なんでも昨今はポテチ市場がものすごく熱いというんです。

 しかも―、『東スポさんのプロデュースならうまくいくと思います』と太鼓判もいただいた。餃子同様、即決でした。

 『ぜひやりましょう』と。契約調印まで1週間もかからなかったはずです。なにしろ日本アクセスは食品安全や企画、販売のプロですから。むしろこちらが、『ぜひやります、やらせてください』と。いい循環が起きている実感が湧いてきました。

 ポテトチップスはコンビニやスーパーにも並びます。子どもたちも買いますから、あまり刺激が強く強烈な味にはできない。とはいえ東スポプロデュースですから、ビールのツマミにも合う、子どもたちも食べられる焼き鳥味に決めました。これも『東スポ餃子』と同じように、戸田商事に窓口になってもらい販売をお願いしていきます。もちろん在庫は戸田商事が持っていますから。東スポは相変わらず在庫は持たない。ブランド商法に一切のブレはありません。