元マッキンゼーで、現在は経営者へのエグゼクティブコーチング、人材戦略コンサルティングを行う大嶋祥誉氏が、新刊書『マッキンゼーで叩き込まれた超速仕事術』を上梓。本書からの抜粋で、仕事のスピードを劇的に速める働き方のノウハウを解説する。
「手書き」は脳を刺激し、
思考に広がりと深さをもたらす
ビジネスにおいて重要なのは、問題解決という成果を出すことにあります。解決策を導くには、自分の頭で思考する必要があります。思考して得られた解決策を、最終的に企画書やレポートなどの資料にまとめていくという流れです。
私が知る優秀なコンサルタントは、思考する段階からパワーポイントなどのソフトを使うことはほとんどありません。最初はノート(紙)を使って考え、パソコンに向かうのは、あくまでも最終段階に達してからです。
では、なぜノートを活用するのか。書くことで思考を深め、さらに思考を整理して記憶に定着させるためです。そのほうが最終的なアウトプットを完成させるスピードも速くなるのを実感しています。
ポイントは、手で書くという行為です。手書きには、私たちの脳を刺激し、思考に広がりと深さをもたらし、さまざまな情報を結びつける効果があるのです。
もう少し詳しく解説しましょう。