人間の記憶には限りがあるので、的確にメモを残し、それを適切に活用することが大事だ。「経営の神様」と称された稲盛和夫氏も長年メモを書きためたノートがあったという。そこに記されていた驚きの内容とは?(イトモス研究所所長 小倉健一)
「サッカー観戦記事の書き方」を
指南するBBCの記事が秀逸
大量に押し寄せてくる業務に埋もれて、日々の出来事を振り返ることを忘れてはいないだろうか。ビジネスを成功させる何かしらのヒントや人脈は、ささいな出来事の中に埋もれている場合がある。
何かにチャレンジして、成功したならなぜ成功したのか。失敗したならなぜ失敗したのか。これが分かっていなければ、自分自身の成長につながらない。ビジネスの中長期的な成功には、見たこと聞いたこと起きたことを冷静に分析するためのきちんとしたメモを残すことと、その活用術が欠かせない。
英公共放送BBCのサイトに、「サッカーの試合」において「本当に良いレポート」をどう書くかという興味深いコラム(『Teacher resources: How to write a match report』、2012年5月11日)があったので、まずご紹介したい。メモの残し方とその活用を考えるに当たって大変参考になる内容なのだ。
それを踏まえた上で、「経営の神様」と称された稲盛和夫氏のノート術も取り上げる。「フィロソフィ」と呼ばれる稲盛氏の経営哲学に詳しい人であるほど意外に感じると思われる、驚きのその内容をお伝えしよう。