コロナ禍で経済動向が大きく変わる中、主要企業はどの大学から学生を採用したのか。総合商社、コンサル、金融、メーカー、流通、運輸、情報通信など企業別2022年採用大学ランキングを作成した。今回は、大手電機メーカーであるソニー、パナソニック、日立製作所の採用大学ランキングをお届けする。(文/ダイヤモンド・ライフ編集部、データ提供/大学通信)

2000年代に入り事業再編
近年は大型M&Aで積極投資

 1980年代から90年代にかけて、日本を「電子立国」にして経済成長を支えた電機メーカーは、2000年代に入って中国、韓国などのメーカーの台頭で激しい競争にさらされるようになった。

 そんな中、メーカー各社は生き残りをかけて選択と集中を進めてきた。例えば、家庭用ゲーム機「プレイステーション」で有名なソニーグループは、不振続きのエレクトロニクス事業を別の事業会社として切り出した。日立製作所はリーマンショック後に大リストラを断行し、パナソニックは三洋電機を買収する一方でプラズマテレビから撤退するなど、矢継ぎ早に事業を再編していった。

 エレクトロニクス技術が大きく変化する中、近年はソニーグループ、パナソニック、日立製作所の各社は大型M&A(企業の合併・買収)を実行するなど、積極的な投資戦略の下、成長の道を歩んでいる。

 そんな大手電機メーカー3社の21年「採用大学」ランキングでは、ソニーグループは1位慶應義塾大学、2位東京大学、3位東京工業大学。パナソニックは1位大阪大学、2位同志社大学、3位早稲田大学。日立製作所は1位早稲田大学、2位慶應義塾大学、3位は同人数で東京大学と東京理科大学が並んだ。

 果たして、22年のランキングに変化はあったのだろうか。

3大電機メーカー「採用大学」ランキング2022最新版!就活無双の理系大学は?