5大総合商社「採用大学」ランキング2022最新版【全10位・完全版】東京丸の内の三菱商事ビルディング。社員はどの大学の卒業生が多いのか Photo:PIXTA

コロナ禍で経済動向が大きく変わる中、主要企業はどの大学から学生を採用したのか。総合商社、コンサル、金融、メーカー、流通、運輸、情報通信など企業別2022年採用大学ランキングを作成した。今回は、5大総合商社の採用大学ランキングをお届けする。(文/ダイヤモンド・ライフ編集部、データ提供/大学通信)

業績好調の5大商社
採用が多い大学はどこ?

 アフターコロナが見え始めた今、総合商社の業績は好調だ。2023年3月期決算では、大手8社のうち7社が過去最高益を更新した。

 資源・エネルギービジネスに深く関わる三菱商事や三井物産は、ウクライナ戦争などに端を発する資源価格の高騰や円安の影響で、総合商社で史上初となる1兆円を超える最終利益を実現。生活消費分野に注力し、コロナ禍での巣ごもり消費により絶好調だった伊藤忠商事は、前年同期比で減益となったものの、歴代2位の好業績を維持している。

 バブル期に就職活動をした親世代にとって、総合商社は銀行と並ぶ人気業界だったが、今やそのビジネスは様変わりしている。各社は従来のトレーディング中心から、事業投資・事業経営の「二足のわらじ」へとビジネスの構造を変化させている。トレーディングで培った顧客とのネットワークで事業投資先を開拓し、新しいビジネスを始めるというサイクルの中で、事業全体に関わり大きな利益を得られる体質となっているのだ。現在就活をしている子世代にとっても、変わらずに憧れの業界である。

 そんな5大総合商社の21年の「採用大学」ランキングを見ると、三菱商事の採用数1位は東京大学、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅の1位はいずれも慶應義塾大学となった。一見して、慶大の卒業生が5大商社への就職に強いことがうかがえる。

 果たして、22年のランキングに変化はあったのだろうか。