3大自動車メーカー「採用大学」ランキング2022最新版【全10位・完全版】次世代技術にチャレンジする自動車メーカーは、どの大学から採用しているのか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

コロナ禍で経済動向が大きく変わる中、主要企業はどの大学から学生を採用したのか。総合商社、コンサル、金融、メーカー、流通、運輸、情報通信など企業別2022年採用大学ランキングを作成した。今回は、トヨタ、ホンダ、日産の3大自動車メーカーの採用大学ランキングをお届けする。(文/ダイヤモンド・ライフ編集部、データ提供/大学通信)

今も昔も人気の自動車メーカー
これから求められる学生は?

 自動車メーカー各社の2023年3月期決算は、堅調な回復基調が見える結果となった。資材価格の高騰や半導体不足などの向かい風が吹く一方、記録的な円安とコロナ禍からの需要回復という追い風もあり、トヨタ自動車、本田技研工業(ホンダ)、日産自動車の3大メーカーは軒並み増収を実現した。特に対前年同期で増収増益を果たした日産の回復ぶりは象徴的だった。

 低燃費、高品質の車造りで世界的に評価が高い自動車各社は、日本の製造業を代表する存在だ。今も昔も、学生の就職人気ランキングではトップグループに入っている。

 彼らにとって大きな転機となるのが、自動車産業の構造を大きく変えようとしている世界的な潮流「CASE」である。自動運転、カーシェアリング、電動化など次世代技術へのチャレンジが進められる中、とりわけEV(電気自動車)シフトは日本勢にとって喫緊の課題となっている。

 これまで自動車メーカーの競争力の源泉は、エンジンなどの内燃機関を支える機械系の技術だったが、今後はソフト、エレクトロニクス系の技術がより重視されるようになる。そうした分野の知見を持つ学生のニーズは一層高まっていきそうだ。各社とも採用は理系学生が中心となるが、営業やプロモーションなど文系学生が活躍できる職種も少なくない。

 そんな3大自動車メーカーの21年の「採用大学」ランキングを見ると、トヨタの採用数1位は名古屋大学、ホンダの1位は早稲田大学、日産の1位は九州大学となった(職種の内訳や採用形態は不明)。

 果たして、22年のランキングに変化はあったのだろうか。