定年後の「仕事」として、自分にはどんな仕事が向いているのか、そして、その仕事をどうやって見つければいいのかなどを考えていく本連載<定年塾シリーズ>「自分に合った【小さな仕事】の見つけ方」。この第5回では、早期退職と定年まで勤め上げるのとで、どちらの生涯賃金が高くなるのか、解説します。
▶第1回「【定年後】生活費の必要額をどう見積もればいいのか?」はこちらから。
▶第2回「【定年後】みんなはどんな仕事で月いくらぐらい稼いでいる?」はこちらから。
▶第3回「【定年後】就きたい仕事に備えて現役のときから準備できること」はこちらから。
▶第4回「【定年後】定年後の仕事で感じるモヤモヤの正体と対処法」はこちらから。
多くの方は、定年まで勤めあげたほうが生涯賃金は高くなります。早期退職の場合、割増退職金を払われたとして、割り増し分は多くても年収2~3年分が相場です。その後に仕事を見つけたり、新たな職場の人間関係や仕事に慣れる大変さなどを天秤にかけると、早期退職したほうがいい、と決断する人のほうが少なくなります。
大企業に勤めていた方の場合、転職後の賃金はかなり下がるのが一般的です。退職金があるとしても、収入と支出をきちんと整理したうえで、意思決定をしてください。
もし定年前から活躍する場を外で探そうと考えるのであれば、早いほうがいい。50代後半で転職するとなると相当厳しいので、遅くとも50代前半かもっと早いほうがいいでしょう。5年の差でも厳しさは変わってきます。
統計上、50代後半で転職した人より50代前半で転職した人のほうが満足度は高いです。選択は早いほうがいいと言えます。
図表制作:G体(うちきば・がんた)
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