定年後の「仕事」として、自分にはどんな仕事が向いているのか、そして、その仕事をどうやって見つければいいのかなどを考えていく本連載<定年塾シリーズ>「自分に合った【小さな仕事】の見つけ方」。この第5回では、早期退職と定年まで勤め上げるのとで、どちらの生涯賃金が高くなるのか、解説します。

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▶第2回「【定年後】みんなはどんな仕事で月いくらぐらい稼いでいる?」はこちらから。
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▶第4回「【定年後】定年後の仕事で感じるモヤモヤの正体と対処法」はこちらから。

【データは語る】定年前、50代に転職して満足できる人、後悔して終わる人を分ける決定的な差早期退職をするときに気を付けるべきことは? Photo: Adobe Stock

多くの方は、定年まで勤めあげたほうが生涯賃金は高くなります。早期退職の場合、割増退職金を払われたとして、割り増し分は多くても年収2~3年分が相場です。その後に仕事を見つけたり、新たな職場の人間関係や仕事に慣れる大変さなどを天秤にかけると、早期退職したほうがいい、と決断する人のほうが少なくなります。

大企業に勤めていた方の場合、転職後の賃金はかなり下がるのが一般的です。退職金があるとしても、収入と支出をきちんと整理したうえで、意思決定をしてください。

もし定年前から活躍する場を外で探そうと考えるのであれば、早いほうがいい。50代後半で転職するとなると相当厳しいので、遅くとも50代前半かもっと早いほうがいいでしょう。5年の差でも厳しさは変わってきます。

統計上、50代後半で転職した人より50代前半で転職した人のほうが満足度は高いです。選択は早いほうがいいと言えます。

【データは語る】定年前、50代に転職して満足できる人、後悔して終わる人を分ける決定的な差キャリアパス別の仕事満足度分布(出所:リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査」)注1)50歳時点に正社員として働いていた、現在60代の男性を対象としている。注2)仕事に満足している割合とは、「仕事そのものに満足していた」に対して「あてはまる」もしくは「どちらかというとあてはまる」と回答した場合を「満足計」としている。「どちらともいえない」と回答した場合は「どちらともいえない」としている。「どちらかというとあてはまらない」もしくは「あてはまらない」と回答した場合は「不満足計」としている。
図表制作:G体(うちきば・がんた)
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