米国人がまた借金してもいいと思うようになってきた。そのことで今、米メガバンクは大いに助けられている。新型コロナウイルス流行中は消費者が借り入れ、特にクレジットカードでの借り入れを手控えるようになった。しばらくはそれが銀行の足かせになっていた。銀行は人々がカードでお金を使うときではなく、カードでお金を借りるときに利益を得るためだ。今まさに必要とされるタイミングで、借り入れが復活しつつある。 急増するカードローンは、預金コストの上昇や債券ポートフォリオの損失など、金利上昇が銀行にもたらす課題を一部打ち消すのに役立っている。米銀最大手のJPモルガン・チェースが14日発表した4-6月期(第2四半期)決算では、純金利収入が前年同期比44%増加した。経営破綻したファースト・リパブリック銀買収(5月)の影響を除いても38%の増加となった。
米メガバンク、切り札はカードローン
預金コスト上昇などの圧力を一部打ち消す効果
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