中国経済はガス欠寸前の様相だが、電気自動車(EV)は急加速している。ほかのいくつかの業界も同じだ。果たしてこのことは重要なのだろうか。過去3年間の中国の経済政策についての一つの見方は、インターネットプラットフォームと不動産企業(中国政府からセキュリティー上の懸念、金融リスクや不平等をあおる要因、またはその全部と認識されている企業)に対しては注力しない一方、半導体やバッテリーなど「ハードテック」業界に対して大きく賭けた、というものだ。2020年代初めにはコロナ禍で電子機器の輸出が急増し、経済のひび割れの目隠しに一役買った。その恩恵がもう存在しない中で賭けの結果が明らかになりつつある。今は賭けが成功したとは言えないようだ。しかし時間がたてば、違った展開になるかもしれない。