ニューヨークを訪問中のジェームズ・クレバリー英外相は、ロシアがウクライナ産穀物の黒海経由での輸出を認める国際合意を停止したことは、同国を戦争で敗北させることの必要性を浮き彫りにしたとの認識を明らかにした。さもなければ世界経済は一段と混乱し、貧困層にとりわけ大きな影響が出るためだと説明した。クレバリー氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューで「この件でわれわれがミスを犯し、(ロシアのウラジーミル・)プーチン(大統領)を勝たせてしまえば、今感じている経済的な痛みなど取るに足りないものになるだろう」と話した。また、ロシアの「黒海穀物合意」からの離脱を受けた国際穀物価格の上昇について「最も貧しい人に最も打撃を及ぼす。ウクライナの人々への約束をわれわれが守らなければ、この種のロシアの行動を目にすることになるだろう」と語った。