お笑いコンビ「ロザン」の菅広文さんが、新刊『京大中年』(幻冬舎)を出した。コンビのこれまでをまとめた同書は、単なるタレント本にとどまらず、仕事術や人間関係のヒントが満載のビジネス書としても読み解くことができる。
ダイヤモンド編集部では、菅さんにビジネスパーソンの「あるある」な悩みごとをぶつけ、ズバッと回答してもらった。第2回のテーマは「会社がホワイトすぎて不安」だ。(聞き手/ダイヤモンド編集部 神庭亮介)
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【Q:会社に入ってから、一度も上司に叱られたことがありません。こんな緩い職場で成長できるのでしょうか? ブラック企業は絶対嫌だけど、ホワイトすぎるのも少し心配です】
(※質問内容は、編集部で作成した架空のモデルケースです)
――もし菅さんがこんな相談を受けたら、どう返しますか?
いま結構、聞きますね。
パワハラとかが問題なってるから、上司側も怒られへんようになって、実は部下からも「えっ、何で怒ってくれへんの?」ってなってる状態。
これはまだ、怒る状態になれてないってことなんでしょうね。
――そこまで重大なミスをやらかしてないってことですか?
じゃなくて、まだそこのレベルまで達してない。
――ああ!よちよち歩きの赤ちゃんを怒ってもしょうがない、みたいな。
はい。赤ちゃんを怒らないじゃないですか。それもあるのかなと思います。
要はまだ「できそうなこと」しか与えられてないんじゃないですか。できそうなことを繰り返すと、次は「できるかな?できへんかな?」ってものが与えられる。
それができないと怒られたりもすると思うんですけど、まだできることだけを与えられている状態なんでしょうね。