米国の第3政党グループ「ノーレーベルズ(無看板)」は自らのことを、米国人を団結させ、米国の政治を救うことを重視する超党派の運動だと宣伝している。しかし今のところ、特に民主党員の間では、ノーレーベルズはかく乱要因だ。アニー・カスター下院議員(民主、ニューハンプシャー州)は17日、大統領選に第3政党の候補者を指名するというノーレーベルズの計画を、ドナルド・トランプ氏の勝利に「道を開く」として非難した。民主党の有力者たちも、ノーレーベルズに対抗するため特別政治行動委員会(スーパーPAC)の設立を発表した。まとめ役の一人であるトーマス・ダウニー元下院議員は、ノーレーベルズの指導者を「妄想に取りつかれている」と批判し、ノーレーベルズの計画は「トランプ氏にとって有益」になるだろうと警鐘を鳴らした。