ロシアがウクライナ産穀物の世界市場への供給を支えていた「黒海穀物合意」から離脱したことで、穀物相場はここ数日急騰している。これにより主な恩恵を受けるのはロシアだ。  シカゴ市場の小麦先物相場は今週に入って12%上昇し、6月23日以来の高値を付けている。トウモロコシの先物相場は9.3%上昇している。  ロシア政府は今週に入り、この国際的な合意から離脱すると発表した。同合意は、黒海経由でウクライナ産の穀物輸出の再開を可能にしていた。  ロシアは離脱の発表以降、オデッサなどのウクライナの主要な港湾都市を攻撃している。