【ハノイ(ベトナム)】バイデン米政権は米中の経済的結びつきにメスを入れようとしているが、それを実行する際の難しさが明らかになってきている。  ジャネット・イエレン米財務長官は先週、ベトナムを訪問し、企業のサプライチェーン(供給網)を中国から友好国に切り替えるよう促す「フレンドショアリング」について議論した。米・ベトナムの貿易額はここ5年で急拡大し、22年に約1400億ドル(約19兆8300億円)に達した。2018年には600億ドルだった。  イエレン氏は中国から部品を仕入れているハノイの工場を視察し、「関係深化につながる大きな可能性がある」と述べた。