米エヌビディアは、人工知能(AI)半導体を作った分だけ売ることができるだろう。だが半導体製造業界では、残念ながらそのような企業はエヌビディアだけだ。4-6月期の決算シーズンが始まるとともに、こうした難局が明らかになってきた。台湾積体電路製造(TSMC)が20日発表した4-6月期(第2四半期)決算では、売上高が前年同期比10%近く減少。同社にとっては16四半期ぶりの減収だ。増収が続いた期間は、少なくともS&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスがデータを集計し始めた2000年以降で最長となる。この結果は全くの予想外ではない。PCやスマートフォンなどの需要が低迷する中、半導体業界は依然苦境から抜け出せずにいるため、アナリストらは減収を見込んでいた。
AIだけでは半導体不況を救えない
PCやスマートフォン、メモリーが相変わらず生産の大半を占め、不振が続く
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