松本潤が徳川家康を演じるNHK大河ドラマ「どうする家康」は、7月23日放送の第28話が「本能寺の変」。SNSではオンエア前から、「家康黒幕説?」「家康と秀吉の共謀説?」などと物語の展開予想が白熱。戦国の世をしたたかに生きた信長、豊臣秀吉、家康の「三英傑」に改めて注目が集まっている。
その三英傑が重要な時期を過ごしたのが尾張・三河の地(現在の愛知県)。新たに刊行されたガイドブック『ハレ旅 名古屋』は、2022年11月にオープンした「ジブリパーク」をはじめ、最新スポットやグルメ、お土産などの情報を掲載しているが、大河ドラマの舞台となった家康生誕の地・岡崎など周辺の見どころも充実している。今回はその『ハレ旅 名古屋』から、「どうする家康」後半をさらに楽しめる、三英傑ゆかりのスポットを紹介したい。
信長の天下取りは清洲の地から始まった
誰もがのし上がるチャンスに満ちた乱世の時代、最初に天下統一へと爆進したのが信長だ。1560年に桶狭間の戦いで今川義元の大軍に勝利を収めた後、西へ東へと勢力を拡大。1575年の長篠の戦いでは当時最強とも言われた武田軍をなぎ倒し、天下への道を駆け上がっていった。しかし1582年、四国・中国地方攻略の準備を進める最中に明智光秀が謀反。本能寺の変で命を落とした。
信長の天下取りが始まったのは清洲の地。1555年に「清須城」の城主となり、桶狭間の戦いへは清須城から出陣した。現在の天守閣は1989年に再建され、中は資料館になっている。城跡地として保存されている「清洲古城跡公園」は、清洲城の対岸にあるので、合わせて立ち寄りたい。
合戦の舞台となった地は、現在の名古屋市緑区と豊明市にまたがる一帯で、「桶狭間古戦場公園」はその中心地と言われている。園内に並ぶ義元と信長の銅像を眺めながら、2万5000の今川軍とわずか数千と言われる織田軍のすさまじい「格差戦」に思いをはせるのはどうだろう。