米連邦準備制度理事会(FRB)が過去1年半にインフレ対策の利上げを続けたことで、昔ながらの地味な貯蓄方法が軒並み息を吹き返した。より良い利回りを求める人々は、物価連動型の米貯蓄国債(「Iボンド」と呼ばれる)や高利回りの普通預金口座、安定した銀行の譲渡性預金(CD)に殺到している。幸いなことに、手元資金をより良い場所に移す手間をかけていなかった場合も、貯蓄を殖やす時間はまだある、とファイナンシャルアドバイザーらは言う。FRBは26日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25ポイント引き上げることを決めた。金利が上昇すれば、住宅や自動車の購入資金を借りるコストは高くなるが、貯蓄の利回りはより魅力的になる可能性が高い。そうなれば、高金利に固定されたCDに資金を預ける機会――今後数カ月~数年で金利が低下した場合、そうしたCDに預けていれば、報われる可能性がある――を逃したかもしれないと心配している人々にチャンスが訪れるだろう、とファイナンシャルアドバイザーらは話している。
米利上げで脚光、昔ながらの貯蓄方法
高金利だがペナルティーもある譲渡性預金、活用のコツは
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