ソーシャルメディアが政治に与える影響について、米メタ・プラットフォームズと学者団が共同で複数年にわたる調査を実施した。しかし、その結果が発表される前から結論を巡って議論が紛糾していた。その調査の査読付き論文4本が27日、学術誌「サイエンス」と「ネイチャー」に掲載された。調査はメタが独立系の研究者に提供したデータに基づいて行われたもので、今後さらに論文が発表されるとみられる。調査では、2020年の米大統領選挙でメタが運営するフェイスブックが政治に果たした役割を検証し、同プラットフォームが二極化に一役買ったのか、といった疑問について分析した。メタは以前から、人々が目にする情報を選別することなどによって分断を悪化させている、という主張に異議を唱えてきた。そうした主張はメタ社内の一部研究者からも出ている。