「あれ? いま何しようとしてたんだっけ?」「ほら、あの人、名前なんていうんだっけ?」「昨日の晩ごはん、何食べんたんだっけ?」……若い頃は気にならなかったのに、いつの頃からか、もの忘れが激しくなってきた。「ちょっと忘れた」というレベルではなく、「しょっちゅう忘れてしまう」「名前が出てこない」のが、もう当たり前。それもこれも「年をとったせいだ」と思うかもしれない。けれど、ちょっと待った! それは、まったくの勘違いかもしれないのです。
そこで参考にしたいのが、認知症患者と向き合ってきた医師・松原英多氏の著書『91歳の現役医師がやっている 一生ボケない習慣』(ダイヤモンド社)だ。本書は、若い人はもちろん高齢者でも、「これならできそう」「続けられそう」と思えて、何歳からでも脳が若返る秘訣を明かした1冊。本稿では、本書より一部を抜粋・編集し、脳の衰えを感じている人が陥りがちな勘違いと長生きしても脳が老けない方法を解き明かす。

【91歳の医師が明かす】あなたが目指すべき医学的な「理想体重」とは?イラスト:chichols

自分の体格指数を計算してみよう

【前回】からの続き それでは早速、自分のBMI(体格指数=体重[kg]を身長[m]で2回割った値)を計算してみましょう(BMIが25以上だと肥満とされます)。

身長165cmで体重70kgだとすると、BMIは「70÷1.65÷1.65=25.7」。BMI25以上ですから、肥満と判定されます。

日本人は、世界的に見ると肥満率が低いことで知られています。それでも成人男性の3人に1人(33.0%)、成人女性の4.5人に1人(22.3%)はBMI25以上の肥満となっています(出典:厚生労働省「令和元年国民健康・栄養調査」)。

年齢を問わない「理想体重」とは?

太りすぎは不健康ですが、実はやせすぎも不健康です。BMIが18.5未満はやせすぎ(やせ)。

高血圧を避け、認知症リスクも低く、もっとも健康的で病気による死亡率が低いのは、年齢性別を問わず、太りすぎでもやせすぎでもない「BMI22」の体重だとされています。

厚生労働省では、次の通り、年齢別にBMIの目標値を公表しています。

年齢別のBMIの目標値

目標とするBMIの範囲(18歳以上、男女共通)
18~49歳 18.5~24.9
50~64歳 20.0~24.9
65~74歳 21.5~24.9
75歳以上 21.5~24.9

死亡率が低いBMI22のときの体重を、「目標体重」(理想体重)と呼びます。目標体重は、次の式で計算できます。一度自分の身長から計算しておきましょう。

目標体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22

身長165cmなら、「1.65×1.65×22≒60kg」が目標体重になります。

目標体重までやせるのが大変なら、最低でも厚生労働省の年齢別のBMIの目標値の上限を下回るように頑張ってみましょう。【次回へ続く】

※本稿は、『91歳の現役医師がやっている 一生ボケない習慣』より一部を抜粋・編集したものです。