子どもから大人まで数学を苦手とする人は非常に多いのではないでしょうか。ましてや高校数学ともなるとほとんどの人が挫折してしまった経験を持っているでしょう。しかし、高校数学の基礎は丁寧に学べば特別難しいものではなく、同時に得た知識は私たちの生活にも大きく役立ちます。そんな高校数学の超入門書として書かれたのが『【フルカラー図解】高校数学の基礎が150分でわかる本』です。本記事でははじめての人から大人の学び直しまで1人で高校数学が学べる本として発刊された本書より内容の一部を抜粋してお届けします。
数年後の会社の成長は?
指数関数の例をご紹介します。「会社の成長」です。ある会社の社長が「年20%成長」という目標を掲げたとします。もし目標通りになると、会社の規模は
・1年後には1.2倍(年20%成長は、年1.2倍に成長するのと同じであることに注意してください。)
・2年後には1.2×1.2=1.44倍
・3年後には1.2×1.2×1.2=1.728倍
となりますが、x年後の会社の規模yはどのような関数で表されるのでしょうか。
答えはy=1.2x (1.2のx乗)です。そして1.2の20乗は約38.34なので、20年後には約38倍に成長している計算になります。(注意:一部外部配信メディアでは、仕様上3xなどの形で表示されてしまうため、カッコ内にて[1.2のx乗]と補足をしております)
もし指数関数を知っていれば、年20%という小さな成長でも、繰り返せばとても大きくなることがわかります。
練習問題
もし会社が年30%成長を続けた場合、x年後の会社の規模yはどのような関数で表されますか。カッコの中を埋めてください。
答え y=( )x ※( )のx乗