「糖類ゼロ」「糖質オフ」には要注意
「糖質ゼロ」も、含有量ゼログラムではない

「糖質ゼロ」「糖類ゼロ」「糖質オフ」など、栄養成分の含有量が少ないことや多いことを示すための表示については、消費者庁の食品表示基準で定義が定められています。

 糖類ゼロと表示されているものは、ブドウ糖や果糖、ショ糖などの糖類は含みませんが、キシリトールやソルビトールなどの糖アルコールやアスセルファムK、アスパルテームなどの非糖質系甘味料が使われている場合があります。

 糖質オフは、表示できる基準が決まっていないので注意が必要です。販売者の責任において、比較対象商品に比べて低減されていれば「糖質○%オフ」と表示ができます。例えば100gあたり糖質50gを含むチョコレートがあります。比較対象のチョコレートには100gあたり25gの糖質が含まれているとします。その差は25gとなるので糖質50%オフと表示できます。

 これを踏まえると、ダイエットには糖類ゼロや糖質オフよりも糖質ゼロという表示のある商品がおすすめです。しかし、糖質ゼロを表示することができるのは100g当たり(清涼飲料水などの飲料の場合は100ml当たり)0.5g未満の糖質を含む食品なので、完全に「ゼロ」とは限らないため、注意が必要です。