「人工甘味料(非糖質系甘味料)を
ダイエットに使うことを推奨しない」とWHOが勧告

 また、糖質ゼロとうたう商品には、砂糖よりも甘味を出すことができ、低カロリーまたは、ゼロカロリーであることが特徴の非糖質系甘味料が使われていることが多く、清涼飲料水や菓子類をはじめとした多くの商品に使用されています。

 砂糖に比べて低カロリーで甘味を感じられるため、ダイエット目的や健康意識から砂糖を控えたい人に人気がありますが、最近、世界保健機関(WHO)は、非糖質系甘味料(NSS)に関する新しいガイドラインを発表し、体重管理や非感染性疾患のリスク軽減を目的としたNSSの使用を推奨しませんと公表しています。非糖質系甘味料の長期使用により、2型糖尿病、心血管疾患、成人の死亡率のリスク増加など、望ましくない影響が潜在的に存在する可能性があることを示唆しているようです。

 一般的な、非糖質甘味料には、アセスルファム K、アスパルテーム、アドバンテーム、シクラメート、ネオテーム、サッカリンなど、糖質ゼロとうたう商品に含まれていることが多いため、原材料の表示を確認するとよいでしょう。

 今回の調査は、日本では使われていない非糖質系甘味料も含めた調査結果のため、そのまま日本人に当てはまるとは限りません。また、NSSの摂取が有意に健康へ悪影響を及ぼすかどうかを断定するためには、複数の論文を集めて検証する必要があるため、引き続き各個人が正しい情報を得ていく必要があります。