1位インドネシア、2位ケニア
「人助け」と「寄付」が低い日本
イギリスに本部のあるチャリティーズ・エイド・ファンデーション(CAF)という慈善団体が、「世界寄付指数」という人助けランキングの報告書を毎年公表している。
100カ国以上の人々を対象としたインタビュー調査の項目は、この1カ月の間に、「見知らぬ人、または助けを必要としている知らない人を助けたか」、「慈善団体に寄付をしたか」、「ボランティアをしたか」の3つだ。
最新の2022年度の総合順位で、トップはインドネシア、2位ケニア、3位はアメリカだった。人助けランキングというと、金銭的に余裕のある先進国が上位に入りやすいと思われるかもしれないが、そうではないようだ。
さて、日本はどのくらいかといえば、なんとビリから2番目の118位。最下位はカンボジアなのだが、実はその前年に日本は114位で世界最下位だった(113位はポルトガル)。
したがって先進国であるG7では、当然のことながらビリだ。
また項目別ランキングでいえば、「人助け」が118位で最下位、「寄付」が103位、「ボランティア」が83位と、人助けと寄付が特に低い。
つまりこの報告書によれば、日本は世界的に最も人助けや寄付をしない国だということになる。本当にそうなのか、またなぜそうなるのか。
納得の鍵は日本社会特有の「二重構造」にある。