幸福度ランキング写真はイメージです Photo:PIXTA

毎年、国連が発表する世界幸福度ランキングで毎年上位にランキングされるのが台湾だ。2020年は25位で、東アジアにおいては2018年以降3年連続トップだ。一方で日本は年々順位を下げて今年は62位と彼我の差は大きい。台湾をウオッチして35年の著者が、自らの体験も踏まえて、台湾の幸福度が高い理由を解き明かす。(アジア市場開発・富吉国際企業顧問有限公司代表 藤 重太)

親日家が多い台湾人だが
「日本には住みたくない」

 台湾を訪れたことがあれば、台湾の人たちが「親日」で「明るい笑顔と挨拶」「おせっかいにも近いフレンドリーな親切」を感じた人も多いのではないだろうか。

 また、うまい食事も多く、小籠包からイタリアン、フレンチまでそろっている。夜市は毎日が「日本の縁日」のような人混みと活気に満ちあふれ、街並みは個性的なショップやカフェで埋め尽くされている。日本の大正・昭和を思わせる趣のあるレトロな建物も大切に残されていて、和風、洋風、中華台湾風、さらにはレトロからモダンまでがうまく入り交じっているのが台湾の街並みだ。