ディズニー帝国は、ネットフリックスが配信するドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」から1ページ、あるいは3ページほど借りたのだろうか。米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーが9日発表した4-6月期(第3四半期)の決算は、スリルに満ちた展開だった。売上高は予想を下回ったが、営業利益は予想を上回った。それは変動の大きい興行収入、フロリダ州の観光客減少、ハリウッド俳優らのストライキによる手元資金の流出減少などの奇妙な組み合わせを反映している。同社は決算発表のタイミングに合わせ、広告付きプランに加入する会員を増やす目的で動画配信サービスの一部を大幅値上げするとともに、パスワード共有の取り締まりを来年始める考えも明らかにした。