ロシアに占領された領土を奪還するウクライナの反攻作戦は、数週間にわたり進展がほぼなかったが、米国の供与したクラスター爆弾が到着したことで弾みがつき始めた。ウクライナ軍の兵士は、クラスター爆弾――数十個の小型爆弾を放出し、通常の砲弾よりも広範囲に壊滅的被害を与えることが可能――を使用して、ロシアの歩兵隊が集積する場所や車両の隊列などの標的を攻撃し、地上部隊の前進を遮るものを排除していると話す。ウクライナの反転攻勢は苦戦を強いられている。西側諸国の供与する戦車や装甲車を使って、塹壕(ざんごう)を築くロシア軍の元にたどり着き、その防御を突破する大規模な取り組みは、広大な地雷原とロシアの優れた空軍力の前に阻まれてきた。