PayPayはなぜ東証ではなく、ナスダックに上場したのか? 撮影:ダイヤモンド・ライフ編集部
日本の金融市場に衝撃が走っています。国内最大のQRコード決済「PayPay」が、あえて東京証券取引所をスルーし、米ナスダックでの上場(時価総額約2兆円)を目指す方針を固めました。なぜ日本を代表するフィンテック企業がアメリカを選ぶのか?さらに驚くべきは、このPayPayの成功を受けて、日本初の「時価総額100兆円」を狙ってナスダックへ電撃移籍するかもしれない“ある超大企業”の存在が浮上しました。(百年コンサルティングチーフエコノミスト 鈴木貴博)
東証をスルー。PayPayが
ナスダックを選んだ理由
PayPayの上場戦略が話題です。東京証券取引所をスルーしてアメリカのナスダックに上場するのです。その上場時の時価総額が約2兆円と評価されたことが衝撃と受け止められています。
なぜ日本企業のPayPayがアメリカで上場するのでしょうか?理由は3つあります。
ナスダックのほうが審査期間が短いこと。フィンテック企業の場合はナスダックのほうが時価総額が高くつくこと。そして今後の海外展開において知名度などの点で有利になることです。
ではこの上場が成功した場合に、PayPayに続いてナスダックを狙う日本企業は現れるのでしょうか?先に結論を申し上げると、一社、予想外の大企業がナスダックに上場し、日本企業としては初の時価総額100兆円を狙う可能性があります。
おそらくこの可能性については日本の財界はノーマークだと思いますので、この記事の後半で詳しく述べたいと思います。
まずはPayPayの上場について整理しましょう。直接の親会社は携帯のソフトバンクとSNSのLINEヤフーですが、より広くとればソフトバンクグループの主要会社です。
ソフトバンクと米株式市場
押さえるべき3つの歴史
ソフトバンクとアメリカの株式市場の関係については3つの歴史を抑えておく必要があります。ひとつめは2000年に孫正義氏が「日本の金融市場に革命を起こす」と意気込んでナスダック・ジャパンを設立したことです。







