中国不動産業界の低迷が再び深刻化し、かねて問題の多かった別の分野にも飛び火している。巨大で不透明なシャドーバンク(影の銀行)部門だ。ここ数日に取引所に提出された書類によると、中融国際信托が運用している投資商品から支払いを受けていない企業が3社ある。週末には上海上場の南都物業服務が、中融の信託商品3000万人民元(約6億円)相当について、先週が支払期日だった元本と利息を受け取っていないと明らかにした。材料会社KBCは、中融の信託商品2本から支払われるはずの6000万元を受け取っていないとしている。また、工具メーカーの咸亨国際は、中融の商品1本と、別の信託会社1社の商品2本から支払いを受け取っていない。