ティエラ・フェランドさんは、幼稚園のときに大学に行くための貯蓄を始めた。  2011年、フェランドさんをはじめとするサンフランシスコの公立幼稚園に通う低所得家庭の園児600人に、あるプログラムの一環としてそれぞれ50ドル(約7250円)が入金された銀行口座が与えられた。現在17歳のフェランドさんには1500ドル以上の預金があり、この秋ルイジアナ州のグランブリング州立大学に進学する予定だ。その残高は大した金額ではないかもしれないが、フェランドさんと母親のアイシャ・ブラウンさん(44)は、この口座がお金と貯蓄に対する考え方を変えたと話す。