食事中の習慣が
着色汚れの防止につながる

 歯磨きのほかに、食事中に気をつけたいこともあります。キーワードは「水分補給」です。

「食事をとる際に口内が乾燥していると、汚れがこびりつきやすくなります。食べる合間に水を飲んで口内を湿らせることが大切です。水が歯をコーティングして、汚れから歯を守る効果があります」

 また、食事中はよく噛みましょう。よく噛むことで、唾液が分泌されるからです。唾液は口の中を洗い流すだけではなく、殺菌効果があり、口臭予防にも繋がります。

 そこで教えてもらったのが、唾液の分泌を促すという「舌運動」。

「口を閉じた状態で唇と歯茎の間に舌を入れ、舌をグルッとゆっくり回します。右回し10回、左回し10回すれば唾液が分泌されるのを感じるのではないでしょうか」

 表情筋を鍛える訓練にもなるので笑顔の練習にもなり、一石二鳥。食事中だけではなく、口の渇きを感じた時にぜひ実践しましょう。

 最後に、食べ物のチョイスに関してもアドバイス。実は野菜のなかに、歯ブラシの役目を果たしてくれるものがあるとのことです。

「例えばセロリやゴボウなど繊維質の野菜は、よく噛んで食べることで、口の中で歯ブラシのように働いてくれます。意識して食事に1品プラスするのがおすすめです」