連日猛暑が続き、外に出ると強い日差しを感じる。出勤時に太陽の影響を強く感じている人も多いだろう。紫外線は、目に見えないため軽視されがちだが、シミ、シワ、たるみなどの肌トラブルの原因ともなる。ビジネスパーソンにとって、第一印象を決める見た目は重要な要素。健康的なイメージを保つためにも、紫外線対策は欠かせない。対策の一つが「日焼け止め」を塗ること。しかし、男性で使用している人は少数派。肌トラブルの原因となる紫外線に対して、対策ができていない人が多いのが現状なのだ。そこで、紫外線対策の重要性や日焼け止めの使うときのポイントを、医師に聞いた。これを読めば、明日から、顔に何も塗らずに外出することができなくなるはずだ。(取材・文/コスメライター CURO)
無防備でゴルフに挑む男性
「シミを取りたいと当クリニックを訪れる男性が、以前よりも増えてきています。男性の美意識が高まってきていると感じていますが、シミの原因のひとつである紫外線対策には無頓着な方が多いです。まずは日焼け止めなどで、しっかり予防対策をすることが重要です」
そう話すのは、医療法人社団優恵会銀座よしえクリニック総院長の廣瀬嘉恵氏だ。
紫外線には、「UVA」「UVB」という2つの地表に届く波長がある。どちらも肌に影響を及ぼすが、UVAは、シワやたるみなどを促す原因となる。一方、UVBは、日ざしを浴びた数時間後に肌に赤く炎症を起こし、メラニンを増加させてシミやそばかすの原因を作る。つまり、紫外線を浴びることで、さまざまな肌トラブルが進んでしまうのだ。
「ビジネスパーソンは通勤や外回りなどで、紫外線を浴びる機会が多いと思います。また、仕事の付き合いでゴルフをすることもありますよね。最近は紫外線に気をつけている男性も増えてはいますが、女性のほとんどが無防備では挑まないのに対して、男性は、同じように対策ができている人は少ない印象です」
ゴルフの時に日焼け止めを塗るという男性は、どれだけいるだろうか。毎朝日焼け止めを塗るという人は、さらに少数派ではないだろうか。
あまり外を出歩かない場合も要注意。紫外線は外だけでなく、窓際や車の中など室内でも影響を受ける場合がある。常に日焼け止めなどで紫外線対策をしておくことが肌トラブルの予防に重要なのだ。