【精神科医が教える】
嫌な思いをしたときにやってみるといいこと

誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』（ダイヤモンド社）だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy「精神科医Tomyきょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる！

嫌な経験をあえて振り返ってみる

生きていると、嫌な経験や嫌な思いをすることは避けられないものです。

極力気にしないということも大事ですが、ある程度落ち着いてきたら、あえて嫌な経験と向き合って「なんで嫌な思いをしたんだろう」と振り返ってみることをオススメします。

そうすると、いろんな発見があるからです。アテクシがX（旧・Twitter）で日々書いていることも嫌な思いや辛い経験をしたあと、その背景を振り返って思いつくことが多いんです。

嫌な経験はスパイスのようなもの

嫌な経験というのは、ある意味、“お宝の宝庫”でもあるわけです。“人生のスパイス”ともいえます。

嫌な経験そのものは、苦かったり酸っぱかったりしますが、これをバランスよく、あるいはちょっとだけ加えることによって、素材が引き立って料理がうんと美味しくなります。

スパイスそのものは刺激物だったりするので、それだけを食すと不味いですが、ちょっとだけ料理に加えると美味しくなります。嫌な経験も、人生という料理にちょっとだけ加えることによって引き立つと思うんです。

自分自身を見つめ直すきっかけに

「先日、人と会って楽しくなかったのは、価値観が違うせいかな」とか「あの人のことを羨ましく思って、嫉妬してしまったのかな」なんていうふうに嫌な思いを振り返って、その先につなげる。

すると、自分自身を冷静に見つめ直せることにもつながります。嫌な経験をした背景を考えて、人生のヒントを得ることって、とても有意義なことなんです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』（ダイヤモンド社）の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。