誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy「精神科医Tomyきょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
諸悪の根源は“1人反省会”
1人反省会みたいなことを、やってしまう人がいます。これを寝る前にやると最悪で、クヨクヨして眠れなくなったりします。
そんな1人反省会は、一切不要なことです。1人反省会が始まるときは、自分についてのネガティブな気持ちがグルグル頭の中を駆け巡っているときなんですね。
基本的に、反省会というのは、誰かと議論するからいろんな問題点が浮き上がってきて、改善しようと思うのですが、その点1人で反省会をやっても、自分しかいないので議論にならないわけです。
いいことは1つもない
そうすると、自分の考えがどんどん隔たって、いい結果になるはずがない。
そもそも1人反省会をしたくなるときというのは、「自分が悪かったに違いない」という思い込みからスタートしがちです。
だから、自分についてのネガティブなことが、どんどん頭を駆け巡ってしまうのです。
“最悪の結末”を自分で招かない
議論する相手もいないとなると、自分に対するネガティブな情報を、自分でどんどん確固たる思いにしてしまいます。
結局、嫌な気分になるに決まっているのです。しかも、何をどう変えていいのかも、よくわからない。「自分はダメな奴だ」という結論で終わってしまうのです。
そんな結果が見えているのなら、1人反省会は一切やらないようにするべきなんですね。
“頭がお暇”はやはり悪玉
なぜ1人反省会がはじまるかといえば、いつも言うように“頭がお暇”な状態になっているからです。
だから、行動や場所を切り替えるかして、“頭がお暇”な状態を断ち切ることです。寝る前にはじまりそうだったら、考えることをやめて、もう寝ちゃうのが1番いいんです。
1人反省会がはじまりそうになったら、違うことをする。たとえば、楽しみにしている旅行の計画を考えるとかして、意識がそれていい気分になったところで、そのまま寝るとかね。
1人反省会というのは、出口がない。嫌な考えが、より嫌な方向に強まるということが、始めた時点から確定しているので、やるだけ無意味なんです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。