予想通り、フランチャイズオーナーたちからは、忌憚のない意見を聞くことができました。「手間やコストの割りに、効果を実感できない」というのです。
なぜ、そのようなことになってしまったのでしょうか?
その原因をつかむためには、「本当に必要な情報」を明確にする必要があります。
そこで、「問い」の出番です。この時は、次のような問いを立てることにしました。
「なぜ、お客様は、ポイントカードをつくらないのか?」
「なぜ、ポイントカードをつくったのに、お店に行かないのか?」
このような「問い」をメモ帳に記入して、本当に必要な情報がわかるまで問い続けるのです。
店の前でお客様に
ヒアリングを繰り返した
そして、大切なのはお客様がいる「現場」に行くことです。
この時は、お客様がいるローソンの店舗に足を運び、直接、お客様に(アポなしで)ヒアリングを試みました。
「なぜ、ローソンポイントカードを持っている(持っていない)のですか?」
「なぜ、他社のポイントカードを持っているのですか?」
時には、こんなことまで聞くこともありました。
「財布の中を見せていただけませんか?」
今、思い返すとずいぶんと失礼なことをしたものだと思いますが、当時はお客様のことが知りたい一心で必死だったのです。