1988年に発売されて以降、長きにわたって愛され続けている、明治の「果汁グミ」。そんな「果汁グミ」から昨年秋、“弾力”の異なる種類の2商品が発売された。食品で新たな“フレーバー”の登場はよく目にするが、新たな“食感”がラインアップに追加されることは珍しい。今回「果汁グミ」が「やさしい小粒」と「弾力プラス」を発売した理由とは。明治のグローバルカカオ事業本部 カカオマーケティング部 カカオニュービジネスG長の吉川尚吾氏に話を聞いた。(清談社 鶉野珠子)
ビジネスパーソンにも
グミが支持される理由
近年、ビジネスパーソンからも人気を集めている“グミ”。食べる際に手が汚れにくく、音やニオイもわずか、パウチタイプの製品が多いので携帯性にも優れているなど、オフィスでの間食に向いている点が多い。さらに、よくかむ食べ物なので満腹中枢が満たされやすく、小腹満たしに最適なのだ。
「これまで“グミ”の主なターゲットは20~30代の女性で、購入者の70%近くを女性が占めていました。しかし、最近は女性が65%、男性が35%と、グミを手に取る男性が増えているのです。また、女性でも今まで以上に幅広い層からの人気を集めていると感じます」(吉川氏、以下同)
ビジネスパーソンのほか、とりわけ伸びている層が“育児層”と“10代の学生”だという。
「“育児層”からは、お子さんと一緒に食べられるようなグミが支持されています。もう一つの“10代の学生”の層は、2021年に大ヒットした『地球グミ』のように、SNSで話題になる商品が好まれているようです」
では、ビジネスパーソンが好きなグミの種類とは。
「社会人では、比較的硬めの“ハードグミ”が好きな人が多い傾向にありますね。とくに男性からの人気が高く、ハードな食感の『コーラアップ』などは購入者の60%近くが男性になるほどです」
ひとくちに“グミ”といっても、食べる人、食べる環境によって、求められる要素は異なる。今回「果汁グミ」のラインアップに新たに追加された「やさしい小粒」と「弾力プラス」の2商品は、そんなあらゆるニーズに対応する商品なのだそうだ。