「言うタイミング」と「言い換え」がポイント!

一方、子どもが計算の仕方をしっかり身につけて、スピードを伸ばしていく段階になったときに、無理のない範囲で、すばやく解くことを促した方がよい場合もあります。

そんなとき「はやく解きなさい」と言うもひとつの表現ですが、子どもにとって「圧」が強い言葉なので、「言うタイミング」や「言い換え」を考えたいところです。

子どもが計算している最中に、「はやく解きなさい」と言うと、焦りやプレッシャーを与えてしまうことがあります。そのため、「子どもが計算に入る前」に声をかけるのがおすすめです。

加えて、「はやく解きなさい」の代わりに、「次の練習では、できるだけはやく解くことを意識して計算してみようね」などのように言い換えると、子どもにかける負担を減らすことができます。

子どもに「圧」をかけて教え続けると、勉強嫌いにさせてしまうおそれがあります。子どもに声をかけるときに、ふと立ち止まって「言うタイミング」や「言い換え」を考えるだけで、モチベーションを引き出せるケースは少なくありません。