AIに仕事を奪われる人は「日本語のスキル」が足りない人である理由写真はイメージです Photo:PIXTA

生成AIの台頭で自分の市場価値が下がってしまう――。そんな悩みを抱える人ほど、実は「日本語のスキル」が足りていない。知らず知らずのうちに差がつきやすい、その詳細とは?(キャスター取締役 石倉秀明)

生成AIと共存できる人は
「日本語のスキル」にたけている

 ChatGPTをはじめとする生成AIの台頭は、全世界に衝撃を与えた。「自分の仕事がなくなり、市場価値が落ちてしまう!」このように悩む人は多いのではないか。実際に米ハリウッドでは大規模なストライキも行われ、話題になっている。

 しかし私は、すべての人の市場価値が落ちるわけではないと思う。「生成AIに代替されない人」は確実に存在するのだ。実は、生成AIに簡単に代替されてしまう人と、取って代わられない人の間には、ある「日本語のスキル」に大きな差がある。

 具体的な「違い」を明かす前に、ここで、2つだけ問題を出してみたい。

Q1.
Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。
この文脈において、以下の文中の空欄に答えを書きなさい
Alexandraの愛称は(  )である。
Q2.
アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。
この文脈において、以下の文中の空欄に答えを書きなさい
セルロースは(  )と形が違う。

 さて、読者のみなさんは問題なく正解できたであろうか。次ページで正解を確認してみよう。