正解は4

解説 一般的に、分散投資に比べて集中投資は、高リスクだといわれます。

リスクを抑えながら一定のリターンを得るには、多数の銘柄に資産を分散して投資することが有効とされており、これを理論的に証明したハリー・マーコビッツ氏は「現代ポートフォリオ理論」により、1990年にノーベル経済学賞を受賞。

このことからも資産運用の世界では、分散投資が常識とされています。しかし、分散投資が本当に有効なのは、億単位の資産を保有している富裕層なのです。

分散投資より集中投資

タネ銭が限られている一般の個人投資家が、金融資産の桁を増やそうとするなら、分散投資よりも集中投資をするほうがおすすめです。

たった1社に集中投資をするのは、たしかにリスクが高まります。そのぶん、当たったときのリターンも大きくなります。

可能な範囲でリスクをとらなければ、人並み以上のリターンは得られないものです。資金を集中投資するということは、分散投資より慎重にならざるを得ません。

より真剣に投資先を調べ
フォローするようになる

分散投資なら、誰かがすすめている銘柄をよく調べもせず、ノリで買ってみたりしがちですが、集中投資をするとなれば、よりシビアに下調べをするようになります。

もちろん、投資を検討する段階で、投資先への理解も深まります。さらに、投資したあとも、投資先が厳選されているぶん、日々の関連報道や株価の動きをフォローしやすくなります。

世間では、集中投資のリスクだけがとりざたされますが、このように集中投資にはリスクが高まるぶんだけ、リターンも期待できるのです。

ポイント 適当な分散投資をするより真剣な集中投資のほうがおすすめ

※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。