正解は2
解説 一般的には、日本株よりも米国株のほうが、投資のパフォーマンスがよいイメージがあるかもしれません。
2021年までの過去30年間のパフォーマンスをみると、たしかに米国株のほうが日本株よりも、圧倒的に高いパフォーマンスをあげました。
しかし、いくら過去に高いパフォーマンスをあげたからといっても、今後も安定した利益をあげられるわけではありません。あくまでも、過去は過去、未来は未来なのです。
今後の伸びしろがあるか?
もちろん、米国株には素晴らしいグローバル企業がたくさんあります。
しかし、すでに時価総額が大きく成長している企業も多く、今後も大きな伸びしろがあるかということを考えると、投資対象として必ずしも魅力的とはいい切れません。
また、米国株は、米ドルでしか購入することができません。日本から米国株を買うときは、日本円を米ドルに替え、米ドル建てで株を保有することになります。
米国株は目的を明確に
これはすなわち“為替変動リスク”が生じるということです。
「給料は日本円で得ているので、投資では米ドルの資産を増やしたい」「円安で日本円の価値が減るリスクを回避したい」という目的で買うのであれば、米ドル建ての米国株投資はとても有効な手段です。
しかし、逆に円高にふれると、資産が目減りしてしまう可能性もあります。いずれにせよ過去の投資パフォーマンスがよかったからという理由だけで、安易に米国株を買うのは避けたほうがよいでしょう。
ポイント 過去の成績と未来の成績は必ずしもリンクしない
※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。