正解は4

解説 一般的には、「お金をたくさん持っている人のほうが、株式投資では有利」とか「個人投資家は、どれだけ頑張っても巨額資金を運用する機関投資家には勝てない」というイメージが強いかもしれませんが、そんなことはありません

たしかに同じ利回り(投資金額に対する収益の割合)であれば、資金力が大きいほうが、より大きなリターン(収益)を得ることができます。

しかし、投資の世界では資金力が大きくなればなるほど、パフォーマンスが下がってしまう傾向があるのです。

資金が大きいことのデメリット

これは「規模の不経済」(diseconomies of scale)といわれるものです。

とくに小型株集中投資では、投資対象の時価総額が小さいため、市場に流通している株式の数も少ない傾向にあります。

株式の売買が比較的少ない(出来高が小さい)小型株に投資をする場合、資金力が大きいと、自分の売買によって株価が大幅に上がったり下がったりしてしまいます。

個人投資家だからこそ勝てる投資

だから、資金力が豊富な機関投資家は、小型株には手を出しづらい。そこに、個人投資家による小型株集中投資の“勝ち筋”があるのです。

小型株集中投資は、運用資金が数十万円〜数百万円の個人投資家だからこそ、「勝てる投資」ともいえます。

ポイント 資金が豊富な機関投資家には投資できない小型株こそ個人投資家が狙うべき投資先

※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。