映画「バービー」と「オッペンハイマー」は、夏の興行収入を復活させ、興収を2019年以来の高水準に押し上げる異例の大ヒット作となっている。  過去10年間、夏に米国で興収が最高だった映画は、ユニバーサル・ピクチャーズの「ジュラシック」シリーズやピクサーの個性的なアニメ映画など、シリーズ物の1作だった。それ以外の年はマーベルなどのコミックを原作としたスーパーヒーロー映画だった。22年の「トップガン マーヴェリック」は、トム・クルーズ主演の1986年の「トップガン」の続編だ。  今年はそうではない。今夏は多くのシリーズ物が予想を下回った。