米連邦取引委員会(FTC)がアマゾン・ドット・コムを反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いで月内にも提訴する見通しとなった。事情に詳しい関係者らが明らかにした。アマゾンは反トラスト疑惑を巡り、和解に向けた譲歩案をFTCに示していないという。アマゾン法務部のトップらは、FTC当局者らとオンラインでの協議を8月15日に実施。法廷闘争前の最後のステップとなることが多いこの場で、当局が何カ月も前から取り組んできた訴訟を回避するため言い分を主張する機会を得ていた。企業側は訴訟を回避するため、このような協議の場では先手を打ってビジネス慣行を変更するよう申し出るケースがあるものの、関係者らによれば、アマゾン法務部は具体的な譲歩案を提示しなかったという。