米実業家イーロン・マスク氏は、かつてツイッターとして知られていたソーシャルメディア企業を買収した頃、自らが創業した宇宙開発ベンチャーのスペースXから10億ドル(約1470億円)の融資を受けた。この異例な融資は、世界で最も裕福な人物であるマスク氏が、株式を永久に手放すことなく自らの企業帝国から現金をかき集め、自分のさまざまな試みのための資金を調達できた最新の事例だ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した文書によると、スペースXは2022年10月、マスク氏が保有する同社株の一部を担保に融資を承認し、マスク氏は同月、全額を引き出した。マスク氏が借り入れを行った理由は分かっていない。同氏は融資を受けた後、11月に利子を付けて10億ドルを返済した。マスク氏とスペースXはコメント要請に応じなかった。