大気から炭素を除去するために世界が採用しているアプローチの大半は、空気を吸い込んで炭素を分離する巨大な真空装置を用いる方法だ。これに対し米マイクロソフトは、砕いた石灰石を利用した炭素除去の取り組みに出資する。マイクロソフトは7日、大気中の二酸化炭素(CO2)除去に鉱物を応用する技術を手掛ける米新興企業エアルーム・カーボンから、10年間で最大31万5000トン分の炭素除去クレジットを購入することで合意したと発表した。市場価格に基づくと、少なくとも2億ドル(約300億円)の購入契約となり、除去されるCO2の量はガソリン車約7万台の年間排出量に相当する。炭素除去クレジットの購入としては過去最大級で、マイクロソフトのカーボンニュートラル実現への取り組みに寄与する。
石灰石でCO2除去へ、マイクロソフトが米社と契約
炭素除去クレジットの購入としては過去最大級
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