これまで大半のスマートホームテクノロジーには、「普通の人が買うべきではない」という決定的な特徴があった。スマート照明やスマートロック、スマートサーモスタット(温度調節器)、スマート防犯カメラなどは概して不必要に複雑で互換性がなかった。しかし、ついに突破口が開かれる見込みが出てきた。巨大ハイテク企業が協力しているのだ。この新たな親睦の時代を迎え、新しいソフトウエア規格「Matter(マター)」、新しいスマートデバイス、それらをつなぐ新しいハードウエアが生まれている。し烈な競争を繰り広げるアマゾンとグーグルの2社が手を組み、オーディオ機器メーカーのハーマンを手助けし、音声アシスタント「Alexa(アレクサ)」と「グーグルアシスタント」の双方を組み込んだ「JBL」ブランドのスピーカーを開発した。この新たなスピーカー製品の登場で、アレクサに楽曲を再生してもらい、グーグルに停止してもらったり、グーグルに新製品を調べてもらい、アレクサに購入してもらったりすることが可能になる。