米宇宙開発ベンチャー、スペースXの衛星インターネット事業「スターリンク」は競合他社を大きく引き離す。売上高は大きく伸び、ウクライナでは重要な役割を果たしている。だが、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の野望をかなえるには、まだ長い道のりが待っている。スターリンクは衛星網を通じて高速インターネットを提供。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が閲覧した最近の資料によると、2022年の売上高は14億ドル(約2000億円)で、前年の2億2200万ドルから大きく増えた。スペースXは、スターリンクのより大きな成長を見込んでいた。同社が15年の資金調達で用いたプレゼンテーションをWSJが確認したところ、後にスターリンクと名付けられる事業の22年の目標は売上高が120億ドル弱、営業利益が70億ドルだった。