ベトナムの電気自動車(EV)新興企業ビンファスト・オートの株価が暴落し、警告を発している。近年ウォール街で最も熱いトレンドの一つは、個人投資家にやけどを負わせる結果に終わることが多い、ということだ。ビンファストは先月、特別買収目的会社(SPAC)との合併で米国市場に上場した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の時期に人気を集めた株式市場への代替ルートだ。上場後は株価が乱高下したが、同じ方法で株式公開を果たした新興企業の間では同様のボラティリティはよく見られ、SPACとの合併取引がしばしばどのように機能するかを物語っている。株価の大幅な変動で、多くの個人投資家が損失を被ったコロナ禍でのもう一つの現象を想起する人もいる。米ゲーム小売り大手ゲームストップなど、苦境にある企業を「ミーム(はやりネタ)株」に変えた狂乱だ。