陸の玄関口アヴィニョン
丘の上に建つゴルドの村がおすすめ
さて、マルセイユが空の玄関口なのに対して、アヴィニョンは陸路の玄関口です。アヴィニョンから東側を「リュベロン地方」と通称名で呼びます。この地方は、ピーター・メイル著「南仏プロヴァンスの12ヵ月」の舞台となった場所で、実際に彼が住んでいた村もあります。そこは、公共交通機関がなかなか無く、とても不便なところにあります。それだけに、可愛い小さな村々が多く、観光客に人気の地方となっています。プロヴァンスに宿泊するなら、リュベロン地方に宿をとるといいでしょう。ここを起点に小さな村々に行くことも可能です。
特にお勧めは、丘の上に建つゴルドの村です。ここは、「フランスの最も美しい村(Les plus beaux villages de France)」に指定されています。
「フランスの最も美しい村」に選ばれる条件は、次の3点に要約されるようです(Wikipediaより抜粋)。
①人口が2000人を超えないこと
②最低2つの遺産・遺跡(景観、芸術、科学、歴史の面で)があり土地利用計画で保護のための政策が行われていること
③コミューン議会で同意が得られていること
ゴルドは、教会を中心にメインの通りがある他、坂道にいくつもの小路があるだけの小さな村ですが、リュベロンの景色を見晴らせる絶景のポイントでもあります。また、6月中旬から7月下旬にかけて、ラベンダーの最盛期になると、セナンク修道院(ゴルドの村から3キロほど北西)の庭は、ラベンダー色に染まります。修道院で採れたラベンダーで精製されたアロマオイルは、売店で買うこともできます。