Photo:Grupo Pico
ビーチリゾートと
静かに眠るマヤ遺跡
メキシコ東部に突き出したユカタン半島。カリブ海に面したカンクンは、メキシコ随一のビーチリゾートとして人気だ。カンクンから約200kmの内陸に、巨大なピラミッドを中心とするマヤの遺跡、チチェン・イツァがある。マヤ語でチは「口」、イツァは「泉」を意味することから、“水の魔術師”と呼ばれる宗教的な場所だったと考えられている。
マヤ文明は紀元前3世紀頃に始まり、8~12世紀にかけてユカタン半島で最盛期を迎えた。しかし、16世紀にスペイン人たちがチチェン・イツァを見つけたときには、遺跡は廃墟となっており、ひときわ立派なピラミッドは、スペイン語でエル・カスティージョ=城と名付けられた。のちに、それは城ではなく、カレンダーを表した重要な建物であることが明らかになる。
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